AGA(男性型脱毛症)は進行するタイプの脱毛症です。したがって、一度AGAを発症すると進行が止まりません。
私は自分がAGAであることを自覚したときに「このまま進行したらどれくらいハゲるのだろう?」「あとどれくらい髪の毛を保っていられるのだろうか?」「髪の毛が生き残っているうちにAGA治療を開始しなくては…」と悩んでいました。
この記事ではAGAの進行速度・進行度・進行パターンについて解説します。
目次
AGAが進行する速度(進行スピード)
個人差がありますが、AGAの進行速度は遅いです。したがって急にハゲることはありません。しかし日々徐々にゆっくりとハゲていきます。
AGAってなに?原因と特徴についてで説明しているとおり、AGAになると毛の成長期が短くなります。成長期が短くなると髪の毛が十分に太く強く育たなくなり、抜け落ちるのも早くなります。成長期の短い毛が徐々に増えることによって、徐々に頭が薄くなっていきます。
私の場合は「もしかすると薄毛になり始めているかも」となんとなく気になり始めてから約4〜5年で「明らかに薄くなっているな」と気がつきました。徐々に頭頂部と前頭部が薄くなっていきました。
AGA進行度(進行レベル)
AGAがどれくらい進んでいるのか進行度を測る方法があります。測定方法はハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれます。現在日本では、ハミルトン・ノーウッド分類にII vertexを追加した分類が一般的に利用されています。vertexは頭頂部という意味です。
ハミルトン・ノーウッド分類ではAGAの進行度をIからVIIまで7つのレベルで分類します。数字が大きくなればなるほど、AGAが進行していることを示します。
I型
I型は、正常な状態あるいは少し抜け毛がある状態です。
II型
II型は、前頭部(額の生え際)が少し後退している状態です。
II vertex型
II vertex型は、II型で頭頂部が薄くなっている状態です。
II a型
II a型は、II型で角額(M字部分)ではなく前頭部全体が薄くなっている状態です。
III型
III型は、前頭部(額の生え際)がⅡ型より後退している状態です。
III vertex型
III vertex型は、III型で頭頂部も薄くなっている状態です。
III a型
III a型は、III型で角額(M字部分)ではなく前頭部全体が薄くなっている状態です。
IV型
IV型は、前頭部(額の生え際)がⅢ型より後退し、頭頂部も薄くなった状態です。
IV a型
IV a型は、IV型で角額(M字部分)ではなく前頭部全体が薄くなっている状態です。
V型
V型は、前頭部と頭頂部の露出が繋がりそうな状態です。
V a型
V a型は、V型で角額(M字部分)ではなく前頭部全体が薄くなっている状態です。
VI型
VI型は、前頭部と頭頂部の露出が完全に繋がっている状態です。
VII型
VII型は、前頭部と頭頂部に髪がほぼ残っていない状態です。
AGA進行パターン
AGAの進行パターンは大きく分けて3つあります。
1.AGAの典型パターン
I型→II型→III型→IV型→V型→VI型→VII型と進行するパターンです。角額(M字部分)と頭頂部が同時に薄くなっていくAGAの典型的なパターンです。
2.頭頂部から進むAGAのパターン
I型→II vertex型→III vertex型→IV型→V型→VI型→VII型と進行するパターンです。vertexは頭頂部という意味で、頭頂部から薄くなる進行パターンです。
日本人は頭頂部からAGAが進行する人が多いです。
3.前頭部から進むAGAのパターン
I型→II a型→III a型→IV a型→V a型→VI型→VII型と進行するパターンです。角額(M字部分)ではなく、前頭部全体が後退していく進行パターンです。
まとめ
この記事では以下について解説しました。
- AGAの進行速度
- AGAの進行度
- AGAの進行パターン
薄毛が気になる場合はAGAの進行速度や進行度を知っておくことが重要です。なぜならAGAは進行すればするほど、AGA治療の効果が薄れるからです。治療の効果が薄くなる理由はAGAってなに?原因と特徴についてで解説しています。
「自身がAGAであることを認識」して「進行速度や進行度を理解」し、進行度が低いうちにAGA治療を開始することが重要です。