ミノキシジル

ミノキシジルとは、もともと血圧を下げるために開発された薬で、現在はAGA(男性型脱毛症)の治療薬として利用されています。血管を拡張することによって発毛する効果があります。

1965年に降圧薬(血圧を下げる薬)として米アップジョン社(現ファイザー社)が開発しました。降圧薬としてアメリカで承認されましたが、日本では承認されていません。服用している患者に多毛の副作用があらわれたため、この副作用を生かして頭皮に塗る外用薬ロゲインが開発されました。日本では大正製薬が1999年に外用薬リアップを発売しました。

ミノキシジルには口から飲む内用薬と、頭皮に直接塗る外用薬の2種類があります。内服薬は一般的にミノキシジルタブレット(ミノタブ)と呼ばれています。

ミノキシジル外用薬であるリアップは一般用医薬品として承認されており、薬剤師が存在するドラッグストアで購入することができます。日本皮膚科学会が定めるAGA(男性型脱毛症)診療ガイドラインでは、ミノキシジル外用薬はフィナステリド内用薬と並んで最高評価A(行うよう強く勧められる)とされています。

ミノキシジル内用薬は米ファイザー社のロニテンという商品がFDAから認可を受けて販売されていますが、日本では厚生労働省から認可された商品はありません。ミノキシジル内用薬は非常に強力な発毛作用が期待されるためAGA(男性型脱毛症)専門の医療機関で院内処方されることがあります。その場合、ミノキシジル内用薬を服用しても問題ないかどうか血液検査や血圧検査が行われます。