AGA治療の薬をネットで個人輸入業者から購入するリスク

AGA治療をしたいが病院に行くのが恥ずかしいし、手軽に安く治療がしたい。調べてみると、どうやらネットでフィナステリドやミノキシジルを購入できるようです。では、早速ネットで購入して自分でAGA治療をして…っと、ちょっと待ってください。

AGA治療の薬をネットで個人輸入業者から購入することは、さまざまなリスクを抱えることになります。取り返しのつかない事態になる可能性がゼロではありません。

私自身、AGA治療を検討し始めた頃に「薬がネットで購入できること」を知ったのですが、リスクの割にリターン(お金)が少ないと判断して、病院で治療することに決めました。

もしAGA治療薬をネット通販で購入しようと思っているのであれば、必ずリスクを理解してから自己責任で判断してください。

AGA治療薬はネット販売されている

AGA治療薬はネット販売されているが…

AGA治療薬はネット販売されているが…

海外製ジェネリック医薬品の通販

AGA治療薬はネット販売されています。販売されているのは、フィナステリドやプロペシアの海外製ジェネリック医薬品です。日本では厚労省未認可の薬です。

フィナステリドのジェネリック医薬品についてはフィナステリド(プロペシア)の効果・副作用にまとめています。

プロペシアは購入できない

厚労省に認可されているプロペシアやファイザー社のフィナステリド錠などは、ネット通販で購入できません。なぜなら医師による処方が必須だからです。

AGA治療薬をネット通販で購入するリスク

販売業者の実態が謎に包まれている

販売業者の実態が謎に包まれている

謎に包まれる販売業者の実態

AGA治療薬を販売している業社の本体が日本になく、実態がよく分からない場合があります。なぜでしょうか?

かつて日本でフィナステリドのジェネリック医薬品を無許可で販売していた方が薬事法違反の疑いで逮捕されました。被告は輸入代行業者を通じて薬を仕入れていました。(参考文献:2011年5月26日 読売新聞)

日本国内では薬事法の「処方箋医薬品」に指定されている医薬品は、医師による処方でなければ販売できません。上記の事件は海外から個人輸入するところまではセーフだったのですが、それをさらに国内向けに販売したことによって薬事法に抵触しました。

薬の個人輸入代行業社に対する厚生労働省の見解は以下の通りです。

最近、個人輸入代行と称して、外国製の医薬品や医療機器を広告して、それらの購入を誘引する仲介業者がいます。

しかし、日本の薬事法に基づく承認や認証を受けていない医薬品や医療機器の広告、発送などを行うことは、違法な行為です。また、何かトラブルが生じても一切責任を負おうとせずに、全て購入者の責任とされます。

こうした悪質な業者には、くれぐれもご注意ください。

(出典:医薬品等の個人輸入に関するQ&A)

<ポイント>
要するに、個人が自己責任で輸入する分にはセーフなのですが、輸入して販売することはNGになります。したがって販売する業者はビジネスの体裁として「薬の輸入を代行しています」というスタンスでなければいけません。実態としては薬を販売しているようなものですから、薬事法に抵触します。日本国内の薬事法規制を回避するために、海外法人による運営をして実態を分かりづらくしているのだと推測できます。

実態が謎に包まれている業者のことを信頼することができるかどうか、これが1つ目のリスクになります。

偽薬・使用期限切れ

偽薬には以下のようなものがあります。

  • 薬効成分(フィナステリド)が含まれていない
  • 過剰な薬効成分が含まれている
  • 薬効成分が少ない
  • 錠剤に雑菌が混入している

輸入販売代行会社がどのように、どこから薬を仕入れてきて販売しているか、実態をご存知でしょうか?もし、それが明確であるならば偽薬・使用期限切れのリスクは小さいと思います。

もし薬の仕入れ・流通ルートに関する情報が明示されていないのであれば「偽薬・使用期限切れ」の薬であるかどうか判断することが困難になります。

<コラム>
WHO(世界保健機関)は、ネットで処方せん無しに不法で販売される医薬品のうち半分が偽薬であることを調査報告しています。

薬の副作用

個人的に最も危険なリスクが薬の副作用です。

薬の副作用についてはフィナステリド(プロペシア)の効果・副作用ミノキシジルの効果・副作用にまとめています。

フィナステリドは重大な副作用として肝機能障害があるため、血液検査をして肝機能の数値をチェックする必要があります。そもそも長期服用でかつ肝臓で代謝される薬ですから、肝臓に負担がかかります。

ミノキシジルはもともと血圧を下げる薬であり、循環器への副作用が懸念されますし、服用する際は血圧に問題がないかチェックする必要があります。

どちらも気軽に服用できるような薬ではなく、副作用のリスクがあります。これらのリスクを医師なしに1人で受け入れて管理・対策していくことになります。

AGA治療薬のネット通販購入に必要な条件

AGA治療薬をネット通販で購入するリスクを書いてきましたが、では購入するのであれば何に気をつけるべきでしょうか?

私は絶対にオススメしないのですが、それでもネット通販で購入したい方は以下の条件3つをご確認ください。全ての条件を満たす場合、ネット通販購入を1つの選択肢として考えていいと思います。

条件1.AGAに関する知識が十分にあること

AGAに関する以下の知識が必要になります。

  • AGAの原因について理解している
  • 有効な医学的エビデンスがあるAGA治療方法を理解している
  • フィナステリドの服用方法および副作用を理解している
  • ミノキシジルの服用方法および副作用を理解している

条件2.定期的に健康診断を受けること

薬による以下のリスクを回避するために、定期的に健康診断(血液検査を含む)を受ける必要があります。

  • フィナステリドの副作用である肝機能障害
  • ミノキシジルによる循環器への影響・血圧異常
  • 薬の長期服用による肝機能への影響

条件3.通販購入のリスクよりお金に価値を感じること

通販購入には以下のリスクがあることを説明しました。

  • 謎に包まれる販売業者の実態
  • 偽薬・使用期限切れ
  • 薬の副作用

これらのリスクを引き受けるに値するだけのリターン(お金)を手に入れることができるのか、ご確認ください。

まとめ

AGA治療の薬をネットで個人輸入業者から購入するリスクについて紹介しました。

病院や製薬会社が「AGA治療薬を個人輸入業社から購入するのは危険です」と言っているのは営業トークだと思っていました。しかし、実際に自分で調べてみると分かるのですが、やはり危険であることには間違いありませんでした。

余計なリスク・トラブルを背負わずに、リーズナブルな病院で正しくAGA治療を受けるのがオススメです。