「AGA治療で薬を一度飲み始めたら止めることができず、一生飲み続けなければならないのでは?」
結論から申し上げますと、フィナステリドの服用を止めればAGAは再び進行します。
私はAGA治療を始めてから「果たして、自分はいつまで薬を飲み続けるのだろうか?」と思うようになりました。当たり前ですが、薬を飲み続けるのは体にとって良いことではありません。お金の負担もあります。しかし、薬を止めればAGAは進行するし、どうすればいいのでしょうか?
同じ悩みを持っている方はぜひご参考ください。
目次
AGAは薬をやめると進行する
フィナステリド(プロペシア)の服用を止めると、AGAは再び徐々に進行します。
関連:AGAの進行は止まらない!進行速度・進行度・進行パターン
フィナステリドによってAGAを完治することはできません。あくまで進行を止めているに過ぎません。フィナステリドを服用し続けなければ、AGAの原因である5-α還元酵素(リダクターゼ)の活性を抑えることができません。AGAの原因について詳しくはAGAってなに?原因と特徴についてをご覧ください。
AGA治療で薬をいつまで飲み続けるべき?
フィナステリドをいつまで飲み続けるか?
先述した通り、フィナステリドの服用を止めるとAGAは再び進行します。したがって脱毛の進行を食い止めておきたいのならば、フィナステリドを服用し続けることになります。
フィナステリド(プロペシア)の効果・副作用にある通り、重大な副作用として肝機能障害が挙げられます。フィナステリドに限られたことではありませんが、肝臓で代謝される薬を長期服用すると、肝臓へ負担がかかり続けることになります。
肝臓は沈黙の臓器です。目に見える症状が出る頃には、かなり病気が進行しています。もしフィナステリドを長期服用するならば、リスクを回避するために血液検査を定期的に受けるべきです。肝機能の数値が正常かどうか、必ずチェックするべきです。
ミノキシジル内服薬をいつまで飲み続けるか?
ミノキシジルは発毛を促進する薬です。内服薬は厚労省から認可されておらず、長期服用の臨床試験データがありません。もともと血圧を下げる目的で作られた薬であるため、長期服用による血圧や循環器への影響が懸念されます。いつまでも飲み続けるべきではありません。ミノキシジルの副作用についてはミノキシジルの効果・副作用に詳しくまとめています。
私が通院している銀座総合美容クリニックではミノキシジル内服薬が処方されました。医師によれば、ある程度発毛した段階から徐々にミノキシジルの量を減らしていくそうです。
AGA治療を止めるタイミングは価値観次第
AGA治療を止めるタイミングは人それぞれの価値観次第です。薬を服用し続けることの問題は以下のとおりです。
- フィナステリドもミノキシジルも10年以上の長期服用に関する臨床試験データがない
- 肝臓で代謝される薬を服用し続けると、肝臓に負担がかかり続ける
- 治療にお金が必要
これらの問題を受け入れて、得られるメリットは人それぞれです。
- 自信が持てる
- 人の目を気にしなくなる
- 女性に嫌われなくなる
年を重ねて、いつの日か「メリット」が薄くなり「デメリット」を強く感じる時がやってくるかもしれません。その時がAGA治療を止めるタイミングです。私は病院で医師から「いつまでもAGA治療を続けるのではなく、本人の意思で”もう自然に任せていい”と思ったら、治療を止めるのが一般的」と言われました。
私は現在30代で独身です。まだまだ恋愛をしたいですし、人から自分がどう見られているのか気になります。自分で言うのは恥ずかしいですが、できれば格好良くありたいのです。もし将来結婚して自由に恋愛ができなくなったら、早々にAGA治療を止めるかもしれません。そうでなくとも50代になっても、まだ自分がAGA治療を続けているのは想像できません。50歳になったら髪の毛を諦めているかもしれません。その頃にはips細胞のような再生医療が進化していて、より負担の少ない治療が可能になっているかもしれません。現状は40代前半ぐらいまでは確実に髪の毛を保っておきたいです。あなたは最低限何歳まで髪の毛を保っていたいでしょうか?
まとめ
AGA治療でいつまで薬を飲み続けるべきか、について書きました。
ポイントをまとめます。
- フィナステリドは服用を止めるとAGAが再び進行する
- フィナステリドを長期服用するならは定期的な肝機能検査が必須
- ミノキシジル内服薬は長期服用すべきでない
- AGA治療をいつ止めるかは価値観次第
私自身、いつまでAGA治療を続けるのか、明確な結論が出せていません。ただ「自分の価値観次第である」ことを理解しているため「一生飲み続けなければならない」というネガティブな感情はありません。同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。