タバコ(喫煙)はAGAを進行させる原因ですか?

タバコ(喫煙)はAGA(男性型脱毛症)を進行させる原因である可能性があります。

ハーバード大学の公衆衛生学部が約1200人の中年男性を対象に行った研究では、タバコを吸う人と吸わない人の男性ホルモンの量を調査した結果、タバコを吸う人は吸わない人に比べてテストステロンが9%、ジヒロドロテストステロン(DHT)が13%増加していました。

テストステロンは頭頂部や前頭部の毛乳頭にある5-α還元酵素(リダクターゼ)によってジヒドロテストステロンとなります。ジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつくことによって頭髪の成長が阻害され、AGAを発症します。

上記ハーバード大学の研究結果ではタバコがテストステロンやジヒドロテストステロンを増加させている可能性が示唆されていますが、頭頂部や前頭部でジヒロドロテストステロンが増加したという根拠はありません。したがって、タバコがAGAを進行させる原因であると断言することはできません。タバコを吸っている人が必ずしもAGAになっているわけではないことは、実際にタバコを吸っている人の頭髪状況をご覧いただけば分かるとおりです。あくまで可能性があるという話です。

そもそもタバコは頭髪に対してあまりよいものではありません。タバコに含まれているニコチンは血液の流れを悪くする作用があります。したがって髪の毛を育てる毛乳頭や毛母細胞に栄養が十分に行き渡らず、育毛を妨げる原因になります。

タバコは髪の毛の成長を妨げる原因であり、AGAを進行させる原因である可能性がないとは言い切れないものです。したがって、髪の毛を気にしている方はタバコを吸うべきではありません。

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